読み取り端末としてのスキャナーを採用するメリット
OCRで紙の書類をデータ化する方法には、スキャナーで読み取る方法と、スマートフォンで撮影する方法があります。それぞれに利点と欠点があるため、目的に応じた選択が重要です。
スマートフォンを利用するメリット
スマートフォンの最大のメリットは、特別な機器を購入することなく、簡単にOCRシステムを導入できる点です。カメラ機能を活用するだけで、場所を問わず書類をアップロード可能なため、特にテレワークや外出先での利用に適しています。
しかし、スマートフォンには以下のようなデメリットも存在します:
- 大量の書類の処理が非効率:1枚ずつ撮影しなければならず、大量の書類を短時間で処理するのは難しい。
- 機種依存性とサポート負担:操作性や性能が機種によって異なるため、特にITリテラシーの低いユーザーへのサポートが必要になることがあります。
専用スキャナーを利用するメリット
一方、専用スキャナーは以下のような利点があります:
- 高速処理:一度に大量の書類を処理できるため、業務効率が向上。
- 簡単操作:スキャナーは特定の用途に特化しているため、操作がシンプルで直感的。
ただし、専用スキャナーのデメリットとしては、機器が固定化されるため、テレワークや外出先での使用には適さない点が挙げられます。
どちらを選ぶべきかは、処理する書類の量や、ユーザーのITリテラシー、サポート負担の軽減などを考慮して検討すると良いでしょう。
ネットワークスキャナーを導入すれば、キッティングもサポートも楽々!
従来、スキャナーの導入にはPCが必要でした。PCにドライバをインストールし、スキャンしたファイルをPC経由でAI-OCRサーバーへ転送する必要がありました。このプロセスにはネットワーク管理者やシステム管理者の関与が不可欠であり、導入時のキッティング作業に手間がかかることが一般的でした。
ネットワークスキャナーとは?
ネットワークスキャナーは、PCを介さずにインターネット上のサービスと直接接続できるスキャナーです。この技術により、以下のようなメリットが得られます:
- PCレスで導入可能:スキャナーをインターネットに接続するだけで、即座に利用を開始。
- 設定が簡単:スマートOCRのサポートセンターから提供されるQRコードをスキャナーで読み取るだけで接続設定が完了。
- 直接アップロードが可能:スキャンしたデータをスキャナーから直接AI-OCRサーバーにアップロードできるため、作業が大幅に効率化。
これにより、スキャンするだけでデータ化プロセスが完了し、従来必要だったPCを介した煩雑な手順が不要になります。
導入を検討する場面
たとえば以下のようなシナリオでは、ネットワークスキャナーの導入が特に効果的です:
- 複数の事業所を運営している企業
- 紙の書類が多い業務フローを抱える場合
紙の書類をデータ化するプロセスを効率化し、業務のスピードと正確性を向上させるネットワークスキャナーを、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


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